障害者虐待防止法が施行され9年が経とうとしています。

滋賀県の状況は、平成24年の施行当時の市町村への通報件数は養護者、施設従事者、使用者を合わせて115件でした。

では最近はどうでしょう。

令和元年の調査では、通報件数は合わせて244件となっています。

詳しく見ると養護者や施設従事者からの虐待はこの間増えており、使用者からの虐待は減少しています。

施行当時から比べて、障害者虐待に対する認知度が伺えたのと同時に表れている数字は氷山の一角に過ぎず、まだまだ水面下には恐怖、苦痛、悲しみを抱えながら生活している人がいるのだと見て取れます。

相談、通報者の内訳は相談支援員や施設事業所の職員が全国平均の29.7%に比べて32.7%と高い割合を占めており

福祉専門職が大きな役割を果たしていることが分かります。

大阪手をつなぐ育成会では、厚生労働省平成27年度障害者総合福祉推進事業にて、障害者総合支援法と障害者虐待防止法のわかりやすい版パンフレットを作成しています。

ショッキングな内容にこんなこと日常で起こらないよ〜と思う内容もあるかもしれません。

しかし、自分自身の精神状態やご利用者様の状態

様々な要因が重なりストレスのはけ口として虐待という手段を取ってしまうかもしれません。

そして虐待は特異な環境で起こるのではなく、日常のどんなところにも潜んでいる

自分も加害者になり得ると自覚してはじめて虐待予防につながると思います。