「震度6強」、現場で見えた課題と気づき

 

震度6強の大地震を想定した防災訓練を実施しました。
今回は「土曜午前中の地震発生」を想定し、避難開始から避難所への移動、備品確認まで、一連の流れを実際の動きに沿って行いました。

 

まず、地震発生後はLINEWORKSの災害用グループで第一報を共有。

続いて安否確認テンプレートを活用し、「名前・無事・現在地」といった必要最小限の情報を報告しました。
その後、利用者様とともに徒歩で片道15分の避難所へ。

避難誘導、点呼、写真撮影など、各役割を職員が担当し、安全な移動を意識しながら行動しました。

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【訓練を通じた職員の声】
• 「訓練とはいえ、実際に外で避難行動を取る中で“本当に地震が起きたら…”という緊張感が湧いてきました」
• 「普段から服薬が必要な方の備えができていないと実感。持病への備えは個人レベルでも課題です」
• 「車椅子での避難は、ほんの小さな段差でも想像以上に時間がかかりました。避難所に行くよりも、駐車場など広い場所で待機する選択もあると感じました」

 

午後は事務所に戻り、備蓄品と発電機の使用確認を全員で行いました。
スマートフォンや扇風機の充電には使えましたが、瞬間湯沸かし器など高出力機器には対応できず、発電能力に限界があることもわかりました。
また、防災リュックの持ち出し忘れや、簡易トイレの凝固剤の使用期限切れなど、見落とされがちな備品管理の重要性も明らかになりました。

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【今回の訓練で見えた課題】
• 安否報告は「名前・無事・場所」のシンプルな形式が現実的
• 移動中の報告は難しく、避難所到着後にまとめて報告が適切
• 防災リュックは日頃からの習慣化と点検が必須
• 利用者の特性に合わせた対応・訓練も今後の課題

 

災害は予告なく起こるものです。
訓練を通じて、職員一人ひとりが「自分にできる備えとは何か」を見つめ直すきっかけとなりました。
今後も定期的に訓練を行い、利用者様の安全を守るための体制を整えてまいります。