こんにちは。

先日開催された「虐待防止委員会」「身体拘束適正化委員会」の内容を、簡単にご紹介します。

私たちの現場での学びや全国の動きについて共有します。

 

虐待防止委員会より

 

虐待発生状況

この期間中に虐待にあたる事例はありませんでした。

ヒヤリハットの共有

  • 食事中のむせ込み
    卵料理で喉に引っかかる場面がありましたが、姿勢を整え、とろみ水を提供することで落ち着きました。今後も食事内容の見直しや対応を工夫していきます。
  • 日常生活での行動模倣
    職員の動きを真似して機器を操作しようとする場面がありました。あわてて止めるのではなく、柔らかい声掛けで落ち着いて対応することが大切です。
  • 交通事故現場の目撃
    「慣れ」や「油断」が大きな事故につながることを改めて実感しました。支援でも同じく、日常の中に潜むリスクに気をつけたいと思います。

 

全国・地域の動き

昨年度、全国で把握された障害者虐待件数は過去最多となりました。特に家族や支援者による身体的・心理的虐待が多く報告されています。
滋賀県内では市町が通報義務や防止に関する情報発信を進めています。

 

職員のふりかえり

  • 忙しいと声掛けが雑になることがあるため、時間配分の工夫が必要。
  • 朝礼でヒヤリハットを共有する習慣をつけて、振り返りにつなげている。
  • 「利用者をコントロールしよう」とすると強い言葉になりやすいので、特性理解と共有が重要。

身体拘束適正化委員会より

発生状況

この期間中に身体拘束にあたる事例はありませんでした。

ヒヤリハットの共有

  • ご家族を見かけたことで急に走り出そうとする場面がありました。事前に声かけや誘導を行うことで、安全と自由の両立が可能だと再確認しました。

全国・県内の動き

  • 「身体拘束適正化」に取り組まない事業所への報酬減算制度が導入され、制度的な取り組みが強化されています。
  • 各地で研修やマニュアル整備が進み、滋賀県でも実態調査やセミナーが行われています。
  • 日本は国際的に見ても身体拘束率が高く、長期拘束の課題も指摘されています。代替ケアや職員の意識共有が今後の課題です。

定期的な委員会の開催による振り返りで自分達の支援について客観的に考えることができています。

引き続き質の高い支援が提供できるよう努めていきます。